高知県は四国の南部に位置しています。県の北側は四国山地に接し、南側は扇形に広がる太平洋に面しています。西側はリアス式海岸であり、東側には平坦で白い砂浜が広がっています。また、高知県には四国山地から流れる清流が数多くあり、その中でも「最後の清流」と称される四万十川が有名です。
温暖で湿潤な気候のため、高知県では平野部で早期収穫の稲が栽培され、足摺岬や室戸岬では亜熱帯植物が自然に生育しています。高知県は日本で最も日照時間が長い県である一方、降水量も全国で最も多い県です。雨が降ると激しく降ることが多いですが、晴れの日も頻繁に訪れます。
江戸時代の末期には、坂本龍馬などの偉人が高知から次々と登場しました。明治維新後、板垣退助らは自由民権運動を起こし、「自由は土佐の山間より」と広く宣言されました。
経済の低迷を打開するため、1954年に始まった「よさこい祭り」は、毎年全国から数多くの観客を魅了し続けています。この祭りでは、約190のチームと2万人の踊り手が、観客を魅了するエネルギッシュで自由な踊りを披露します。この祭りは日本全国の若者に支持され、各地で模倣されています。